内緒で本音ブログ

大人だけどまだまだ大人の階段登りたいです。

亡き友あっちゃん

前に書いた友達の死は本当に私の人生において大きな出来事だった。

まだ子供だったし、その後も同級生に話したところで誰にも通じない心の中があった。

 

それから何年か経って、一応私も大人になって普通に生活をしていた頃、中学時代からの友達が悪性リンパ腫になったと聞いた。聞いた瞬間は全身がなんとも言えない感覚になって、いてもたってもいられなくなった。それは完全に、前の経験から無知だった私には気がつくこともできず悔いた思いを活かしたいと思ったから。大きなお世話かな。でも本当に少しだけだとしても楽になれる何かが出来たらと思った。

 

そんな頃、バレンタインの日。入院生活の中で少しでも嬉しいと思う時間を作ってあげたい!と思い立ち、即メールしてチョコレート買って病院に行った。彼の名はあっちゃん。

 

あっちゃんはいつもひょうひょうとしていて、悪く言えば調子の良さそうな、でも愛嬌があってチャッカリ者の面白い人だった。私とあっちゃんはそれまでチョコレートなんてあげる間柄ではなかったので引かれるかな?なんて少し思いながらあげた。

 

あっちゃんは静かに、でも完全に喜んでいることだけは見てとれて一安心。色々話した。

 

それからちょこちょこ会いに行ってたわいのない話をしたり、楽しかった。あっちゃんも抗がん剤で変わってしまった自分の容姿を笑いに変えたりして、いつも本当に前向きだったのを覚えている。それでも合間には病状も話してくれて、もう子供は作れないこと、次再発したら治療方法がなくなることなど、話してくれた。

 

少しスピリチュアルな話になるけど、願掛けとか良い意味のある天然石のアクセサリーあげ合ったりして治ることを心から願い、過ごした。