亡き友あっちゃん③
最後に会ってから3ヶ月後、あっちゃんは旅立った。
ご家族の関係で、高野山から位の高いお坊さんが来て見送ってくれた。
あっちゃんはお地蔵様の日に亡くなったらしい。お通夜は夜通し故人を思い、
時間の許す限りみんなでくっちゃべる。
周りのみんなは気持ちが良いぐらい、ご両親の意向を汲んでいたなと思う。
まだそこに居るであろうあっちゃんと、いつも通りの会話をしているように、
これからもずっとあっちゃんは私たちと一緒だと誰もが当たり前に感じていて、
悲しかったけど、最後に良い夜だった。
次の日のお葬式。私はあっちゃんが運ばれていく時、あっちゃんの胸に手を置いた。
数秒だけの時間に私の全ての想いを最後にあっちゃんに感じて欲しくて。
あっちゃんがくれた全ての経験は、私の中で計り知れなく生きている。
だから本当に、ありがとう。出逢ってから会う時いつも面白かったし、
賢いあっちゃん、色々これからだった時発症したけど、いつも何か悟ったような
でもずーっと前向きでかっこよかったよ。
事ある後に参考にしてます。
人との別れは本当に寂しいし嫌だけど、出逢えなかった方が嫌だから、
もらったものを心に置いて、後悔なく生きられるように。私のポリシーになりました。